私は一日も休む事なく、アトリエに入ります。
モチーフとキャンバスの間にある、薄汚れた座布団が私の場所です。
毎朝ここに座った時に感じる、落ち着いた心持ちをどのように説明すればよいか・・・
強いて言えば、それは、坐禅を組み、臍下丹田に重心を落とした時に感じる、
あの際限もなく何処までも落ち着いていくような心の状態が、最も近いのかもしれません。
そして、そのような心持ちでモチーフ達を見つめると、得も言われぬ美しさなのです。
後は、出来得る限り私心を滅し、目と手と心を精一杯駆使してモチーフ達と対話するのです。
「自分の絵を見て下さる方に、自分の感じている深い心の落ち着きを、平安を十分伝え得ているだろうか?
モチーフの美しさを過不足なく表現出来ているだろうか?」
このような自問自答を、さながら祈りのように繰り返し繰り返し心に刻みつつ、日々私は絵を描き続けてゆきます。
三浦賢一
モチーフとキャンバスの間にある、薄汚れた座布団が私の場所です。
毎朝ここに座った時に感じる、落ち着いた心持ちをどのように説明すればよいか・・・
強いて言えば、それは、坐禅を組み、臍下丹田に重心を落とした時に感じる、
あの際限もなく何処までも落ち着いていくような心の状態が、最も近いのかもしれません。
そして、そのような心持ちでモチーフ達を見つめると、得も言われぬ美しさなのです。
後は、出来得る限り私心を滅し、目と手と心を精一杯駆使してモチーフ達と対話するのです。
「自分の絵を見て下さる方に、自分の感じている深い心の落ち着きを、平安を十分伝え得ているだろうか?
モチーフの美しさを過不足なく表現出来ているだろうか?」
このような自問自答を、さながら祈りのように繰り返し繰り返し心に刻みつつ、日々私は絵を描き続けてゆきます。
三浦賢一